スペインのマジシャン、ダニ・ダオルティス / Dani DaOrtizの新しいDVD、The Boundlessというのが去年の末に発売されてました。制作は日本のスクリプト・マヌーヴァで日本語字幕がつきます。
この後すぐにすでにレビューしたHere & Now 2が出ています。撮影場所は一緒かな?
まあよくもこんなにたくさん作品を量産できるものです。ダニは凄いですね。
ディスクは2枚で1枚目が9つのマジックを演じています。ファット・ブラザーズのクリスチャン・イングラムが客で隣にいます。
もう1枚はテクニックを解説しています。マジシャンであればとても参考になります。トリックの解説とテクニックの解説はダニ1人でやってます。
言語はダニの英語と字幕で日本語が選択出来ます。
レベルはそんなに高くないです。フォースはないですね。
質はまあまあです。飛び抜けて凄いのは無かったですがどれもそれなりのレベルです。
ダニ好きの人は必ず買うでしょうから問題ないとしてそうでない人は余裕があれば買えばいいかなと。一般的なマジシャンであれば手を出さなくてもいいかなという気はします。もちろん勉強にはなりますが。
Here & Now 2の方が一般の人にはとっつきやすいかもしれません。Here & Now 2を買って余裕があればこちらも手を出してみるのがいいかもしれません。
個人的には日本語字幕付けるよりも英語字幕付けて欲しいな、なんて思います。その方が多くの人が助かる気もするのですがどうですかね?
The Boundless by Dani DaOrtiz – DVD
FREE SHIPPING TO JAPAN.
Price: $60.00
スクリプト・マヌーヴァでは税別3,500円でダウンロード販売もしている様です。
目次
DISK1 : MAGIC
- ONE MORE OPEN PREDICTION
- COINCIDENCE
- THE MIDDLE CARD
- WOW PREDICTION
- IMAGINARY DICES II
- HOFZINSER
- OPEN PREDICTION DIRECT
- THE MAGIC SUM
- THE PHONE CODE
DISK2 : TECHNIQUE
- Red and Black Separation (by spectators)
- Red and Black Separation on the table
- Color Separation (Triumph)
- Color Separation (Cull)
- Color Separation (One Two Separation)
- Card Control
- The Center Card Control
- Anti Faro False Shuffle
- False Faro Shuffle
- False Count 1
- False Count 2
DISK1 : MAGIC
ONE MORE OPEN PREDICTION
フォースを題材にしたマジシャン向けのマジック。
フォースが知れ渡りストップした後にワンモアと言われる様になる。客がワンモアと言って次のカードをめくると丁度フォースするカードである。
裏をかいてもコントロールされているという演出がいいですね。
客にシャフルさせてますがフォースするカードのコントロールはどうやっているんでしょうかね?
椅子に座って足がテーブルに隠れている必要がある。
マジシャンも騙されますね。
スタンディングでも出来なくもないかな。
まずまず
COINCIDENCE
客とマジシャンで2つのパイルに分けて好きな枚数目のカードを覚えます。混ぜてからマジシャンのカードを表向きにして戻して2つのパイルをめくっていきます。
マジシャンのカードが現れたのと同じタイミングで客のカードが現れます。
よく混ぜてるのにコントロールされていて不思議
相手のカードの枚数に合わせるフォールスカウントを解説
レッド・ブラック シャフル / Red-Black Shuffle(アイルランドシャフル/ Ireland shuffle)を客にやらせている。これは少しだけリスキー。
まずまず
THE MIDDLE CARD
客が思った数字と色が他の客が引いた2枚のカードと一致。
マジシャンが見ない状態でその間に客の選んだカードを挟んでデックの中に挟む。
マジシャンは見ないでベンゼイス・スピン・アウトで客のカードをデックから出す。
最初の2枚のカードの一致が不思議。解説はない。
客のカードを選ばせて見せるときに隣のカードを見せてるんだけどそれを片手でやる動作が少し難しい。
2枚の間に挟んだカードをボトムに持っていく動作が必要。
まあまあ
WOW PREDICTION
マジシャンのデックから1枚裏返して置いておく。
客からから借りたデックからテーブルの下で見ないで1枚裏返す。
予言を見ると数字は合っているがスーツは違う。
予言のデックを広げると予言以外の同じ数字のカードが表向きに出て来て客のそのカードはマジシャンのデックのカード。
失敗したと見せかけてさらにすごいことが起きていいですね。
少しだけ準備が必要
テーブルの下で1枚ひっくり返すタマリッツのフォース
予言があっているかどうかの前に喋る演出がいい。
まあまあ
IMAGINARY DICES II
イマジナリーダイスの改案
テーブルの下でデックを操作します。
私はユートピアのサイコロを頭に入れて振る演出が好き
まあまあ
HOFZINSER
客の選んだカードが他の2人がカットした数字の合計の枚数目から出てくる。
ホフジンサープロブレム
確かに客は適当にカットしてますね。
セットが必要
客前でセットする方法を解説
オートマティックパスというのも解説
そこそこ
OPEN PREDICTION DIRECT
先にカードの名前を言っておいて客が1枚選んだカードがそのカード。
ダイレクトですがうまいミスディレクションがかかってます。
ラッピング
テーブル席の時に使えるかな。
まずまず
THE MAGIC SUM
客が決めた数字の枚数目のカードを覚えてもらう。
色々操作した後にデックを叩くとテーブルの下にカードが1枚貫通してそれが客のカード。
カード・スルー・ザ・テーブル。
Here & NowのTHE THREE CARDSを1人でやった感じ。
そちらと比べると1人でダイレクトなので、追えちゃう可能性がある。
まあまあ
THE PHONE CODE
1人の客がカードを数枚取ってポケットに入れる。マジシャンが抜き出したカードから他の客がスマホのロックを解除する時のパターンの動きでカードを取っていく。
その2つのパケットをめくっていくと全て同じメイトカード
最初見たら不思議すぎるのでなんか裏があるのかなと思ってしまう。
ショーでは出来ない。
偶然に誰かのスマホロックの解除する時のパターンを見て憶えておく必要がある。その後にセットをしてから始めれる。
即興でやればかなりのインパクトですがあまり機会がないかな。
まずまず。
DISK2 : TECHNIQUE
Red and Black Separation (by spectators)
赤と黒にセパレートしてあるデックを客に後から悟られない様にするための客にシャフルさせる時の考え方
要は赤と黒のパケットをそれぞれシャフルさせると後から最初から別れていたんだなと感づかれてしまうので工夫するということ。
他でも解説してますが有用だと思います。
Red and Black Separation on the table
赤と黒にわけてあるパケットを実際にリフルシャフルして混ぜてからすぐに戻す方法。
実際には一部だけを混ぜている。
混ざっているパケットでオイルアンドウォーターをやって残りのデックは混ざっていないというのが出来るのはいい。
Color Separation (Triumph)
スラップ シャフル (スロップ シャフル) / Slop Shuffleの解説。
これをわかりづらくするための方法も解説している。
Color Separation (Cull)
ホフジンサーカルを解説
因みに私はフルデックをセパレートする場合はDavid’s Cull by David Gonzalezを使っています。最後にカットの動作が入りますがカルよりも動作が小さく高速です。まあ、内緒ですけどね。
Color Separation (One Two Separation)
レナート・グリーンのワン・ツーセパレーションを解説
3回ほど配ると赤黒にセパレートできる。
これをカード当てを装ってセパレートする。
いいですね。
Card Control
パスを使う場合は少し間を置くと簡単に出来るというアドバイス
キーカードを使い方色々
使えますね。
The Center Card Control
エスティメーションでカードを大体でコントロールする方法
Anti Faro False Shuffle
クリスチャン・イングラムのアンチ・フェロー
これ自体の解説はしていない。
タマリッツの最初から分けておく方法を解説
レナート・グリーンの方法を解説。
数回試して見たけどうまくいかず。
私はクリスチャンの方法を使っている。
False Faro Shuffle
ダニが考えたザロー・シャフルの様に1枚目との間に入れる空中でやるフォールス・ファローシャフル
自分んで考えたけど使ってはいないそうです。
False Count 1
6枚を7枚に数える。
騙されますね。
少し準備が必要
False Count 2
カードを2枚多く見せる。
使えそうです。