マジシャンは「種も仕掛けもありません」とか「魔法」であるとか「超能力」などとよく嘘を付きますがこの嘘が許される時はどういったときかを考えてみました。
結論を先に書くとマジシャンが嘘をついていい時は、マジックの実演中と嘘が冗談になっている時の2つです。
これ以外に嘘を付けばそれはマジシャンではなく嘘つきや詐欺師の類い(たぐい)となってしまいます。
実演中の嘘
マジシャンがマジックの実演中に「種も仕掛けもありません」だの「魔法」が使えるだの「超能力」の用語を使うことは問題ないです。
それはマジックという芸能、パフォーマンスそれ自体に種や仕掛けがあるという前提が共有されているからです。
これがもし「マジック=魔法」として認識されているのであれば嘘が通用してしまう、マジシャンが魔法使いとして認識されてしまう、誤解が生じる、わけでそれは問題になってしまいます。
つまり嘘が通用しない状況であれば演出として嘘をついても問題ないということになります。
マジックをやっている最中はあくまで演出として「魔法使い」や「超能力者」を演じているだけなのでそこでつく嘘は問題ないということに無ります。
冗談になっている嘘
もう一つ、冗談になっている嘘であればついても問題ないです。
嘘をつかれた方がそんなはずないと思える、信じないような嘘であればついても問題ないということです。
私はお客さんからマジック後に「どうやってるの?」と質問されたら「魔法を使っている」などと適当に答えています。
これは嘘なわけですが相手が信じないという前提があるので問題ないです。
嘘が冗談だと認識されているのであれば問題ありません。
因みに「魔法を使っている」と答えておくと種や仕掛けを教える気がないことが伝わるのでいいです。
少し昔は
これは現在では当たり前に思われますがしかし少し前は違っていました。
超能力者を自称する人もいましたし、超能力とマジックの間みたいな演出をする場合もありました。
前者はユリゲラーが有名で、後者はマリックさんが有名です。
マリックさんは自分から積極的に超能力があると言ってはいないと弁明していましたが少なくとも誠実ではなかったと思いますし結果かなり叩かれたりもしました。
メンタリスト
少し前ですがメンタリストとかメンタリズムと言う用語が流行りました。
メンタリストと自称する「DaiGo」と言う方がテレビなどによく出ていました。
私はこの方のパフォーマンスをよく見ていないので彼については言及しませんが一般的にはメンタルマジックの技術を使って実演している様に思います。
もし仮にメンタリストのパフォーマンスで手品のトリックを使って実演していながら心理学の応用などだけで実現しているとお客さんに思わせたりしているのであればこれは問題だなと思うのです。
もちろんパフォーマーにこれはマジックのトリックを使ってやっていると正直に言う義務は無いです。
しかし嘘をショー以外の時にもついているのであれば問題だと思います。
結論
結論は最初に書いたようにマジシャンが嘘をついていい時は、マジックの実演中と嘘が冗談になっている時の2つです。
それ以外は嘘を付いたら問題です。
マジックを始めたときなどは種がバレたくないがための苦し紛れの嘘をついてしまうなんてこともよくあることです。
意識しないとつい嘘をついてしまうこともあるので誰しもが注意が必要です。
そしてもし嘘をついたならば当然批判されることを覚悟すべきです。
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