アメリカのマジシャン ジョン・バノン氏のペンギンマジック(アメリカのマジックショップ)でのライブ(レクチャー)を鑑賞したのでどんなのだったかを少し書いてみます。
ジョン・バノンさんはマジックの作品を作ることで有名で特にカードマジックの作品が多いです。
今回のライブではすべてカードマジックになっています。
言語は英語ですが割とゆっくり喋り聞き取りはし易い方だと思います。
まあ、私はなんとなくでしか理解できませんが。
ただ、マジックをある程度やっている方ならマジックに関しては理解できると思います。
で、以下、内容、感想などです。
2:53(分:秒)
・Strangers’ Gallery- finally, a logical color-changing deck routine
カラーチェンジングデックルーティーン
彼の初期の映像作品「Impossibilia」で解説されています。
「Impossibilia」では最後赤いデックに変化しましたが今回は最後にレインボーデックに変化してます。
ここで使われているギミックカードを昔自作しました。
バノンさんが使っているGolden Nuggetのカードがカッコよく、欲しかったのですが当時は入手することが出来ませんでした。
14:21
・Trick Shot Production – a card divination and surprise production
カード当てです。
最後のオチにビリヤードの8ボールが出て来ます。
ハートの3でも使えますね。
インパクトがあるのでテーブルホッピングにいいじゃないかな。
フォースがクロスカットフォースっぽく改良されてます。これはかなり使えそうに思います。
22:03
・Power Of Poker – two freely chosen poker hands predicted perfectly
ジャンボカード10枚使ったポーカーです。
マジシャンが配る2枚のカードからお客さんが選択していきますが必ずマジシャンが勝ちます。
そして両方のポーカー・ハンドが予言されていたというラストです。
ジャンボカードなのでパーラーで使えますね。
選択の後の動作が?と思われないようにしないといけないです。
Final Verdict
38:39
spectator cuts to, and turns over, the Aces
客が自由にカットした山の上からエースが出現します。
「Impossibilia」とは最後を変えていました。
私は前の方法でやるかな。
ジョン・バノン カードマジック Dear Mr.Fantasy P84
45:33
・Doctored Daley – classic in-the-hands Ace transposition
よくあるAの赤黒の交換現象です。
腕を交差させる演出がいいです。
簡単なマジックをさらっと演るのにいいマジックです。
49:35
・Watching The Detectives – truly offbeat sandwich routine
4枚のAと2枚のJ(探偵)
客が選んだAをデックの真ん中へ、探偵役のJで上下両サイドから挟み撃ちにしますが実はすでに捕まえていたというオチです。
ジョーダンカウントとマルティプルシフトと言う技法を使います。
55:31
・Origami Poker – offbeat royal flush production from a shuffled deck
折り紙ポーカー
「Dear Mr.Fantasy」の東京堂出版の翻訳本に入っています。
16枚のカードを裏表ごちゃごちゃに混ぜて4×4にして折りたたんでいくと最後にポーカーのロイヤル・フラッシュが現れます。
有名な原理を使っています。
普通は1枚のカード当てですが5枚のカードを使うことによって途中のごちゃ混ぜ感が増しています。
この折りたたみのマジックを最初に見たのは25年ほど前にSAMの例会でレナート・グリーンの本に書いてあったと会員の方に見せてもらったのが私の中では最初です。
Woody AragonはPenguin Liveでカード当てで折りたたみのマジックを演じています。
私は1時間ぐらい演じる場合はこういった少し変わった種類のマジックを入れるようにしています。
1:07(時:分)
・Spin Doctor – twisting the Aces with a twist
4Aが次々に裏返って途中スペードのAが消えて現れて、最後は裏の色が変わります。
DVD「Fractalicious」に収録されています。
1:19
・Montinator 5.0 – a game you just can’t lose
Joker3枚とQueen1枚でおこなう3カードモンテです。
JokerとQueenの裏の色が違いますし、JokerとQueenと文字も書かれているので間違えようがありませんがそれだけでなく最後は4種類のQに変化します。
DVD「Fractalicious」に収録されています。
1:24
・Bullet Catcher – find four Aces fast
マジシャンが適当にカットしたところから4Aが出てきます。
1:25
・One Of The Better Losers – know when to Hold ‘Em, and when to fold ‘em
ポーカーの作品
イマイチよくわからん。
1:34
・Mousetrap – self-working, slow motion, impossible sandwich location
等量の山の原理 / THE PRINCIPLE OF EQUAL PILESを使っています。
客が覚えたカードを2枚のカードでサンドイッチして捕まえます。
客が取った枚数と同じ数の場所のカードを覚えてもらい、それを当てるのですが普通はしないといけない順番の入れ替えをしなくていいようになっています。
その代わりデックは52枚揃っているか枚数を把握してそれによっての調整が必要です。
1:42
・Collusion – self-working ACAAN – teamwork!
マーチン・ガードナーのGemini Twinsの原理を使っています。
好きなところでストップしてもらうのではなく、先に決めた数の枚数目でストップします。
2人の数字を足した数だけ配ると先にストップして選ばれたスーツと数字のカードが出てきます。
単純に3つの予言でやってもいいかもしれません。
1:59:50
・Bannon Triumph – the classic self-working offbeat triumph routine
「Impossibilia」に収録。
演戯のみ。
いつ見ても素晴らしいです。
セットが必要ですが場合によってはカード当てをしながらスーツを揃えてやってもいいかななどと思ってます。
以上です。
まず、バノンさん太りましたね。
「Fractalicious」の時も今と同じぐらい太っていますがやはり歳のせいでしょうか息が荒かったりして健康面が心配になりました。
ペンギンライブについて。
最近のレクチャーはPDFでタイムテーブルが付きます。(前は付いていなかった)
プロテクトはかかっておらず、自由にダウンロードできます。
John Bannon LIVE (Penguin LIVE) SUPPORT LIVE MAGIC. DOWNLOAD THE FULL LECTURE TODAY.
Price: $29.95
ジョン・バノンさんはプロ並みに活躍していますが本業は弁護士さんなんですよ。出来る人は違いますね。
彼の作品は簡単にできるけれどもよく考えられていてインパクトの強い作品が多いです。
難しい技法はほとんど使わないです。
ただ、注意しないとお客さんからはなにかおかしいな?と思われる動作もありますのでそこは色々と考えて上手いこと注意を外して演るようにしないとだめですね。
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