マジックの世界の金言、箴言、名言をご紹介します。
追われていないのに逃げてはいけない。 by アル ベーカー
“Don’t run when your not being chased.” by Al Baker
これはアメリカのマジシャン、アル ベーカーの言葉です。
マジック界以外の人でも普通に聞いたことのある言葉ではないでしょうか?
人はやましいことがあると自ら墓穴を掘ってしまう事への戒めですね。
泥棒が街中で警官に会った時に急に逃げ出せば追いかけられるでしょう。
浮気をした夫が普段買わないおみやげを買って帰ったりすると逆に怪しまれます。
妻を殺された夫がワイドショーなどで饒舌にペラペラ喋り過ぎると何か裏があるんじゃないかと感じたりするものです。
何も疑われていないのに過剰に種も仕掛けもないことを証明しようとすると逆に怪しまれます。
例えばトランプに何か種がある場合に必要以上に普通のトランプだということを強調すると逆に何かあるのかなと疑われます。
仮に一見種があることがわからないとしても改めをし過ぎるとなにか怪しく感じます。
コインマジックで「コインが4枚しかありませんよね」と枚数を強調すれば5枚目のコインがどこかに隠れているんじゃないかと疑われたりするものです。
マジックのタネにはとても良く出来ている物があります。
一見見ただけだと種がわからないような物です。
そういった場合にマジシャンの心理としてつい種がないことを見せびらかすかのように強調し過ぎてしまうことがあります。
しかしお客さんには種自体はわからないとしてもなにかあるんじゃないかと勘ぐられたりします。
マジシャンは疑われてもいないのに自ら嘘を言う必要はありません。
4枚のコインなら「4枚しかありません」などと嘘を言う必要はなく、ただ単に「(目に見えているのは)4枚のコインです」と事実を語るだけでいいのです。
もちろん5枚目のコインを疑われた場合は嘘をつきますが。
細かい違いですがマジシャンは種の手がかりを与えないように言葉遣いには細心の注意を払わないといけないのです。
■WIKIPEDIA
Al Baker (magician)
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